成年後見人制度の矛盾 

第5回(何もしない保佐人) 

今回は、私の実例をお話して、成年後見制度の在り方を考えていただきたいと思います。

さて、現在の保佐人はある法律事務所の中堅の弁護士です。ただし、法律全般に疎い方で、

主として成年後見事務と消費者問題、雇用問題などを扱っておられます。

もともとは、亡くなった伯父との複数保佐人制でやっていました。ところが伯父がなくなって、専任の保佐人になってから歯車がおかしくなりました。伯父は社会的にも信用ある誠実な方で、身上監護(入院、入居の相談・斡旋、入院・入所手続き、預貯金の管理、月に1回の面会、電話相談など)をすべて引き受けてくれ、おまけに古い家の処分まで手伝ってくれました。この間、弁護士保佐人は成年後見事務報告のみ行い、成年後見事務に報酬付与がなされるようになってから、まとめて7年間分も報酬を請求しています。(まとめて約280万円。)

伯父がなくなってからは、保佐人でもないのに、身上監護や預貯金の管理等は私の妻に任せっきりで、自分自身は妻の作成した月次報告書と月次集計表を基に、年に一度まとめて成年後見事務報告をするだけでした。

ところが、報酬付与は相変わらずに請求していました。私は妻に、何かの時の保険のようなものだからと説得はしていましたが、妻はとてもあれだけのことで月3万強も支払うのは虫が良すぎるとも申していました。

さて、このような時に医療過誤で私が、服薬投与のミスで危篤状態に陥りました。病院側の再三の保佐人への連絡も無視して、私の妻に任せていますとの曖昧な返事しかしません。思い余って妻が、当時の主治医と直談判して、兵庫県にある一時救命センターの一つの神戸市立中央市民病院に搬送していただき一命をとりとめました。この時にも、保佐人は立ち会うどころか、市民病院にも顔も出すことなく終わっています。

まだまだ、この保佐人には不振を抱くようなことは多々ありますが、個人的なことでもあり私の実例のお話はこの辺りにさせていただきます。

もし、皆さまで、後見人に不信を抱いておられるような方がいらっしゃるなら、一度家庭裁判所に強く要求することです。立ち上がらなくてはなりません。私自身、補助人の新たなる申請と、保佐人の辞任の手続きに入っていることも申し添えておきます。

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